この記事では、Sakurbook(サクラブック)を使って構築した予約サイトで、売上アップを達成するための、運用のポイントをご紹介していきます。
売上アップのための施策に、「これさえやれば確実に成果が出る」という、銀の弾丸はありません。また、業種や規模によっても、さまざまな違いがあります。目的や状況に応じて、複数の施策を組み合わせて展開していくことが重要になります。
一般的な予約サイト構築ツールや予約システムでは、売上アップの施策は十分に展開できないことも。結果として、「見栄えの良い便利な予約サイトが作れたものの、売上がなかなか上がらない」と困ってしまうケースも珍しくありません。
一方、Sakurabookであれば、Shopifyアプリの豊富な機能を組み合わせて、広告、クーポン、メールマーケティング、顧客管理からお友達紹介キャンペーンまで、さまざまな施策を実施できます。
集客と売上アップのための施策を、幅広く、そして複数展開できることは、他の予約システムにはない、Sakurabookならではの大きな特徴の一つとなります。
1:Sakurabook運用目的の明確化
まず重要になるのは、Sakurabookの運用目的を明確にすることです。
同じ予約サイトといっても、目的の置き方は様々です。
・ネットを通して、これまでリーチできていなかった新しい顧客層を開拓する
・WEB予約を実現して利便性を向上させ、既存顧客のリピート率を高める
…など、どのような目的をもって運用するのか、この点をまず明確にし、社内で共有化を図りましょう。以下、具体的なポイントをいくつかご紹介していきますが、どの施策から重点的に行うかは、運用目的によって判断も異なります。施策の優先順位を決めるためにも、どのような目的で運用するのかを、まず明確にしておくことが重要です。
2:ブランディングにこだわる
Sakurabookは、Shopifyの豊富なデザインテーマと、高度なカスタマイズを活用し、すみずみまでブランドイメージを表現できる点が特徴の一つです。ブランドロゴ、カラー、キャッチフレーズなど、ブランドアイデンティティを徹底的にコントロールすることで、自社ブランドならではの世界観を表現できます。
こうしたブランディングが売上に与える影響は、決して軽いものではありません。ブランドの世界観が、顧客の「居場所」になることで、より高いロイヤリティとLTVを実現できます。新規顧客の獲得、リピート率向上、どちらにとっても有効で、欠かせない施策になります。
予約サイト内を隅々まで見直し、よりブランドイメージを強固に発信できる表現やデザインはないか、改善できる部分はないか、日々意識しながら運用していくと良いでしょう。
3:クーポンなどのキャンペーンの実施
Shopifyには、クーポンコードを発行し、お客様に特別値引きを提供できる機能が標準装備されています。この機能の活用は、売上を伸ばすための基本的な施策の一つです。
たとえばメールマーケティングやSNS、WEB広告などを活用し、「新規のお客様限定の特別クーポン」を提供することで、新規顧客の呼び込みを行うことができます。
また、しばらく利用のないお客様にクーポンコードを発行して、「特別カムバックキャンペーン」を展開することも良いでしょう。
このように、目的に応じて戦略的にクーポンを活用することで、お客様にも喜ばれ、自社の目的も達成できる、win-winな割引戦略を実現できます。
4:ブログ運営によるSEO集客
GoogleやYahooなどの検索エンジンから、新しい顧客を集めるためには、SEO(検索エンジン最適化)対策が必須です。検索結果で自社のショップサイトを見つけやすくするために、SEO対策を行いましょう。
SEO対策の基本は、ブログ運営です。たとえば、「フォトスタジオの選び方」という記事を書いてブログにアップしておけば、「フォトスタジオ 選び方」で検索したとき、そのブログ記事が検索で見つかりやすくなります。
自社の顧客になってくれそうな人が、どのような疑問を持って、どんな言葉で検索を行うか考え、その疑問に応えるブログ記事を作成していきましょう。しっかりと見出し・小見出しを設定し、充実した内容の、ユーザーに役立つブログ記事を作成することが、もっとも重要になります。
Shopifyに標準装備されているブログ機能でも不可能ではありませんが、DropInBlogなど、より高機能なブログをShopifyアプリでインストールするとなお良いでしょう。Sakurabookは、他のShopifyアプリと組み合わせて活用できるため、こうした展開も可能になっています。
5:カゴ落ち防止メールで機会損失を防ぐ
ユーザーが決済画面の途中まで進んだものの、決済に至らずに離脱してしまうことを「カゴ落ち」と呼びます。Shopifyには、カゴ落ちしてしまったユーザーに自動的にメールを送り、購入(決済完了)を促す機能が装備されています。
カゴ落ちしてしまったユーザーは、1時間後、または10時間後にショッピングを再開し、決済に至ることが非常に多いとされています。そのためShopifyのカゴ落ち防止自動メールは、設定により、1時間後、6時間後、10時間後、24時間後のいずれかのタイミングで、自動送信できるようになっています。
また、自動送信メールのほか、カゴ落ちしてしまったユーザーを手動で確認し、メールを送信することもできます。
6:メールマーケティングと顧客管理
顧客のリピート率を高めることは、売上アップに欠かせない要素です。ショップに連絡先を登録した顧客に対して、リピートを促すために効果的な施策が、メールマーケティングです。
とはいえ、顧客の特徴や興味関心を把握せず、一斉送信でメールを送るのでは、かえって「迷惑メール」扱いされてしまうことも。しっかりと顧客管理(CRM)機能を活用し、効果的なメールマーケティングを実施していくことが重要になります。
顧客管理とは、一人一人の顧客の属性(年齢、性別など)や、興味関心などをタグ付けし、共通する興味関心を持った顧客をグループ分けして管理することが基本になります。
たとえばフィットネスジムであれば、「20代女性」「30代男性」など、年齢・性別もさまざまな顧客が利用するでしょう。こうした一人一人の違いをしっかりとタグ付けして把握し、グループに分けておくことで、「20代女性向けのマーケティング・メール」と「30代男性向けのマーケティング・メール」とを、それぞれ違った内容で、当該するユーザーにのみ送信することが可能になります。
Shopifyには、こうした顧客管理とメールマーケティングのための機能が標準装備されています。まずはこれらを活用しつつ、必要に応じて、さらに高度な顧客管理・メールマーケティング機能を持つ、ActivecampaignなどのShopifyアプリを活用していきましょう。
7:WEB広告の出稿
新しい顧客を獲得する最も効果的な方法の一つが、WEB広告の出稿です。Shopifyでは、Google広告、Yahoo広告、Facebook広告、Instagram広告との連携が可能になっています。これらを活用することで、GoogleやYahooなどの検索結果画面や、Facebook、Instagramのフィードなど、さまざまな場所に広告を出稿できます。
これらのWEB広告は、地域密着型で展開することも可能です。
たとえば新宿区のフィットネスジムの広告を考えてみましょう。全国に幅広く広告を打っても、実際に予約・来店しそうなユーザーは、新宿周辺エリアに限られます。Facebook広告なら、東京都新宿区に住んでいる・または通勤エリアになる、フィットネスに興味関心のあるユーザーだけに対し、広告を表示する…といったことも可能になります。こうしてピンポイントに地域を絞って広告を展開したほうが、効果的な戦略になるでしょう。
こうしたWEB広告は、1クリックごと・または表示回数などに応じて費用が発生します。実際の単価についてはオークション方式で決まるため、一概にいくらとは言えませんが、1クリックあたり数十円~百数十円ほどが相場になります。このようにWEB広告は費用も掛かるため、常時展開するほか、キャンペーンを打ち出すタイミングなど、任意のタイミングでスポット的に使用する方法もあります。
また、WEB広告運用は専門知識も必要となるため、社内に知見が不足している場合、広告代理店やマーケティング会社などにアウトソーシングすることも検討したほうが良いでしょう。
8:自社SNS運用
Facebook、Instagram、Twitterなど、流行のSNSを自社で運用し、Shopify+Sakurabookサイトと連動させながら、新規顧客を開拓したり、既存顧客との関係性を深めていく方法もあります。
自社運用のSNSアカウントを作成し、ユーザーの興味関心を満たすような投稿を続けていくことが、SNS運用の基本になります。こうした取り組みを地道に進めていくことで、フォロワーが増え、新しい顧客も開拓していけるようになります。また、既存顧客にもSNSアカウントをフォローしてもらい、交流を深めることで、さらに愛着や親しみを持ってもらい、リピートにつなげていくことも可能になります。
Shopifyは、さまざまなアプリを活用することで、こうした各種SNSと連携した展開を作っていくことも可能です。たとえば、SNSの投稿をShopifyサイトに埋め込んだり、逆に商品ページをSNSに埋め込んで、SNS上で販売を行っていく展開も実施できます。こうしたSNS連携は、Shopify+Sakurabookの予約サイトでも実現できます。
9:お友達紹介(リファラル)キャンペーン
リファラルキャンペーン(お友達紹介キャンペーン)も、幅広い業種で効果的な施策になります。お客様にお友達への紹介を促し、実際に利用につながった場合にインセンティブを発行するタイプのキャンペーンになります。
たとえば、既存のお客様に対して、お友達紹介キャンペーンのメールを送信します。キャンペーンメールには、お友達紹介専用の、クーポン付きのリンクが添付されています。そのリンクを経由して新しいお客様を獲得できた場合、お友達を紹介した既存のお客様に対して、クーポン付きのサンクスメールを送信します。
Lettersなどのリファラルキャンペーンアプリを活用すれば、こうした流れを自動化し、定期的に展開することも可能になります。
まとめ:売上アップに成果を実感!現実的な施策を複数展開できる
このようにSakurabook(サクラブック)は、Shopifyのさまざまな機能やアプリと組み合わせることで、売上アップに成果を実感できる、複数の施策を展開することが可能です。
他社製の予約サイト構築ツールや予約システムも、基本的な集客・マーケティング機能は備えてはいるものの、ここまで多彩な展開を実現できるのは、ShopifyアプリであるSakurabookならではの特徴になります。
こうしたShopifyアプリとSakurabookの連携には、ほかにもまだまだ、多彩な可能性があります。以下の記事でも詳しくごしていきます。
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